塗膜はく離作業の流れ(概略)
事前試験の実施確認後
使用前に必ず事前試験をおこない、
バイオハクリ® 鉄塔用の適性条件を確認してから施工をおこなってください。
1.はく離剤塗付
バイオハクリ® 鉄塔用塗付 ( 標準塗付量:1.0~0.8kg/m² )
2.養生・放置
塗膜への浸透/軟化時間経過(塗付後の養生/放置時間)
3.塗膜はく離作業
湿潤軟化状態の塗膜のはく離除去(使用工具:手工具)
塗膜はく離作業後、残存塗膜の「無し」・「有り」を確認します。
鋼板面(亜鉛めっき面)の凹部に作用上除去出来ない残存塗膜が有る場合は、
除去可能であることを確認します。
必ず再塗装に適する素地調整を実施してください。
バイオハクリ® 鉄塔用による塗膜はく離除去作業後、
はく離剤成分除去、残存塗膜成分除去を目的に素地調整をおこなう必要があります。
再塗装時の素地調整程度(グレード)は当事者間で協議いただき実施してください。
ご発注者が指定する塗料を塗装します。
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適用適否
一液形塗料/塗膜 |
二液形塗料/塗膜 |
適用外:軟化しない塗料/塗膜 |
備考 |
・長ばく形エッチングプライマー
・鉛系さび止めペイント
・フェノール樹脂MIO塗料
・長油性フタル酸樹脂塗料
・塩化ゴム系塗料
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・有機ジンクリッチプライマー
・有機ジンクリッチペイント
・エポキシ樹脂塗料
・厚膜形変性エポキシ樹脂
アルミニウム塗料
・変性エポキシ樹脂塗料下塗
・エポキシ樹脂MIO塗料
・厚膜形エポキシ樹脂MIO塗料
・エポキシ樹脂塗料
・タールエポキシ樹脂塗料
・ポリウレタン樹脂塗料
・弱溶剤形ポリウレタン
樹脂塗料
・ふっ素樹脂塗料
・弱溶剤形ふっ素樹脂塗料
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・無機ジンクリッチプライマー
・無機ジンクリッチペイント
・無溶剤形塗料
・ガラスフレーク入り塗料
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・剥離剤成分は無機質類に対し
て浸透軟化はしません。
例:さび、ミルスケール、鉄、
アルミニウム、亜鉛めっき
|
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バイオハクリ®標準塗付量
標準塗付量
1.0kg/m²〜0.8kg/m²
・推奨塗付方法:吹付塗付/エアレススプレー
・吹付時の塗付量確認はウエットファイルムゲージを使って確認してください。
標準塗付量に対するウエットフィルムゲージ測定測定値
標準塗付量1.0kg/m²の場合 ≒ 1,000μm (ウエットフィルムゲージ測定値)
標準塗付量0.8kg/m²の場合 ≒ 800μm (ウエットフィルムゲージ測定値)
鉄塔既存塗膜の例
鉄塔架設年 : 1975年
架設場所 : 埼玉県
測定塗膜厚 : 510μm
鉄塔架設年 : 1972年
架設場所 : 千葉県
測定塗膜厚 : 401μm
鉄塔架設年 : 1977年
架設場所 : 埼玉県
測定塗膜厚 : 747μm
鉄塔架設年 : 1978年
架設場所 : 栃木県
測定塗膜厚 : 510μm
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事前試験の手順
事前試験結果に基づき施工をおこなってください
対象概要確認
架設年、有害物質含有の有無(含有量)鋼材処理状態を確認します。
塗膜厚・塗膜構成
の確認
既存塗膜厚測定、塗膜構成、塗装塗替え回数を確認します。
バイオハクリ®
鉄塔用塗付
標準塗付量:
0.8kg〜1.0kg/m²/回
標準塗付量の他 、任意の塗付量を塗付して塗膜除去程度、作業性を比較確認します。
塗付完了
試験時の塗付量 (例)
左:1.0 kg/m² /回
中:0.8 kg/m² /回
右:0.5 kg/m² /回
塗付後18時間の
放置経過
塗付後18時間以上経過後、塗膜が軟化膨潤した状態であり、はく離作業が可能であることを確認します。
塗膜はく離作業
手工具(刃付スクレーパー等)で、塗膜はく離作業をおこないます。異なる塗付量で比較試験をおこなった場合、塗膜はく離結果の他、塗付量毎の作業状況を記録します。
塗膜はく離作業終了
塗膜はく離作業後に残存した塗膜の種類、残存塗膜厚、再度の塗付作業の必要有無を確認、記録します。
はく離した
塗膜の回収
はく離回収した塗膜は、湿潤シート状態で回収できます。
塗膜に含有する有害物質の飛散、拡散が低減できます。
回収塗膜の重量計測
はく離した塗膜の重量を測定し、発生する塗膜廃棄物の重量を把握します。
再塗装時の
素地調整程度の検討
塗膜はく離作業完了後、再塗装する塗料に適する素地 調整程度(グレード)を検討してください。 鋼板面の凹部に残存する塗膜が有る場合、除去法を検討してください。
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山一化学工業は
環境境配慮型アルコール系
塗膜はく離剤のパイオニアです。
弊社は、1997年(平成9年)に環境境配慮型アルコール系塗膜はく離剤「バイオハクリ®シリーズ」を発売以降、
これまでに、社会資本(建築構造物、鋼道路橋、鋼構造物、自動車、鉄道車両など)の維持保全に広く採用されてきました。
近年、環境や人への安全について、さらに影響の少ない製品の要望があります。